高橋桐矢先生の動画に寄せて

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AI時代のクリエイター


AIを活用してイラストや音楽、あるいは私のような占いアプリや占断など、さまざまなものを制作する人が増えています。占い師という職業も、ある意味で「占断」という世界をクリエイトする存在だと言えるでしょう。

そんな占い師やクリエイターたちが、現在のAIに対して共通して感じていることがあります。それは、「できることは確かに増えたけれど、どこか物足りない」という感覚です。

作品の中に自分らしさが見えるか、個性が反映されているか、他人との差別化ができているか。鏡を見るように、作品の中に自分が透けて見えたときこそ、作る楽しさを感じるはずです。しかし、今のAI任せの制作では、そういった部分が欠けていて物足りなさを覚えてしまうのだと思います。

AIが作り出すもの

生成AIからAIエージェントの時代へと進み、頼んだものが数分であっという間に完成するようになりました。しかし、その数分で出来上がったものは「自分の作品」というより、ChatGPTやGeminiの作品のように感じられます。そこに愛おしさや「自分のものだ」という実感が湧くかといえば、少なくとも私はそうはなりません。

何が楽しいのか、何が感動に繋がるのか。それは、作品の中に「自分」を発見できたときです。占いであれば、鑑定の言葉の中にその占い師らしさや、その人が大切にしている何かが垣間見えたときに、感動が生まれるのではないでしょうか。

先日の高橋桐矢先生のデモ鑑定でのことです。相談者さんのカードの横に出た「27 手紙」のカードを見て、「このカードには書くという意味もありますよね」と先生が伝えた瞬間、「ハイ、漫画を書いています」というお答え。
会場に「おおーーっ」という感動のどよめきが広がりました。そこから一気に問題の核心へと話が進んでいった場面がありました。

人間が本来持っている霊感、直観、閃き。今の次元では説明しづらい不思議な力が表れたとき、人は心を動かされます。それは、事前にプログラムされた解釈からは決して生まれない場面です。

将来的にAIアプリがそれを模倣できるようになるかもしれませんが、今はまだ閃きの部分は人間にしか担えません。ですから、閃きや右脳的な部分は人間が、検証や繰り返しの作業はAIが担当する。これからの時代は、まさにAIと人間の協働によってさまざまな制作が行われていくのだと思います。

AIが人間を超え、人間を支配する「シンギュラリティ」が恐れられていますが、果たして本当にそんなことが起こるのか、まだその議論に明確な結論は出ていないようです。

仕事と作業の違い

昔から「仕事」と「作業」は違うと言われます。今のAIが行っているのは「作業」であり、人間が指示したことの実行にすぎません。

一方、人がする「仕事」は、その人が中心となって生み出すものです。自ら作り出すからこそ、そこに自分らしさが宿り、それがお客様に伝わったときに喜びが生まれます。

若い頃に読んだ本に、「仕事と作業は違う。作業者になってはいけない」という言葉がありました。

作業であってもお給料はもらえますが、それは魂の糧にはならないように思います。「働き甲斐」や「生き甲斐」という、日本人以外には少し伝わりにくい感覚かもしれませんが、私たちは仕事を通して、お金以外の「何か」を得ています。それを知っている人は、誰も見ていなくても仕事をより良くしようと努力するものです。

もちろん、努力をしたからといって必ずしも報われるわけではありません。

私が開発しているアプリの中には、200回以上調整しても納得がいかず、「どれだけ課金すればいいんだ」「もうこの辺でやめようか」と悩みながら、最後まで踏ん張って形にしたものがあります。しかし、そうして苦労して生み出したものも、やがてAIに学習され、数週間後には誰かが似たようなものを作っていたりします。

それでも、腹を立てても仕方がありません。AIが作り出すものは人類の英知の結晶であり、私自身もその恩恵の上に立って制作をしているからです。感謝とともに、次へバトンを繋いでいく姿勢が大切なのだと思います。

これからAIは、あらゆる分野で人間の「作業」を代行してくれるでしょう。厳しい言い方になりますが、もしAIに仕事を奪われるのだとしたら、それは今まで「仕事」ではなく「作業」しかしてこなかったからかもしれません。

自分の魂を込めて作品を生み出すクリエイターは、AIに任せられる部分はどんどん任せることで、より「自分らしい」ものを作る可能性を広げていけるはずです。

占いは不滅、でも占い師の働き方は、、、

占いは何千年も前から、時代背景の中で浮き沈みを繰り返しながらも生き残ってきました。占い師が「魔女のすることだ」と迫害され、魔女狩りで火あぶりにされた時代もありました。

望遠鏡が発明され、天動説から地動説へと移行した際には、「占星術は迷信だ」と嘲笑されたこともあります。

それでも、私たちが生きていく上での苦しみは、宗教や科学だけでは完全に解決できず、「占い師に相談する」という行為がなくなることはありませんでした。

AIが普及する現代、占いをなりわいとする占い師やこの業界で働く人々のスタイルも、多様に変化していくのだと思います。

占いは本当に楽しく、そして生活の役に立つものです。悩み苦しむ人の手助けができたときに「占いをやっていてよかった」と魂の糧を得る占い師たちは、これからもますます元気に、私たちに喜びを届けてくれると信じています。

高橋桐矢先生の動画を見て

思いつくままに綴ってしまいましたが、やはり、その占い師さんや作家さんのファンになるというのは、生み出された作品や、その背景にある「生き様」に心を動かされるからではないでしょうか。

私も、そういう人たちに近づけるように頑張っていきたいと思います。

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この記事を書いた人

40代半ばより占星術を研究しています。途中仕事や子育てと学童の父母活動で進まない時期もありました。HPも一度は閉鎖してやり直している途中です。2022年より占いを専業として活動を再開しています。これからも色々な発表の場で活動したいと思います。

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