各スートの10のカードに見る物語の結末
ライダー版タロットの4つのスートの10を見比べるとカップ(聖杯)とペンタクル(金貨)は幸せそうで、(杖)とソード(剣)の悲惨だ、このことのからタロットが言いたいことは、幸せと平和の世界は男性性だけでなく女性性の重要さ言っている様に思うが、どうなのだろう、、、
タロット数札40枚の男性性・女性性バランス一覧
数字 | ワンド(火・男性性:意志・行動) | ソード(風・男性性:理性・戦い) | カップ(水・女性性:感情・愛) | ペンタクル(地・女性性:物質・豊かさ) |
---|---|---|---|---|
1(エース) | 情熱の芽生え、意志の爆発 | 思考の始まり、真理の剣 | 感情の流れ、愛の種 | 豊かさの種、実りの可能性 |
2 | 計画と二択のバランス | 思考の対立、決断を迫られる | 愛の交流、パートナーシップ | 物質的安定、均衡 |
3 | 展望・拡大、未来を見据える | 戦略の開始、心の痛み(三剣) | 喜びの共有、友情 | 成長する実り、共同体での成果 |
4 | 安定、基盤の確立 | 秩序と抑圧、不自由さ | 家庭的幸福、安息 | 財産や基盤の安定 |
5 | 闘争、競争 | 不和、敗北、混乱 | 不和、喪失、後悔 | 困難、損失、調整を迫られる |
6 | 勝利、承認 | 勝利と戦略的選択(剣6は旅立ち) | 愛と調和、祝福 | 成功の共有、継承 |
7 | 闘志、挑戦、孤独な戦い | 防衛、戦略、野心 | 忍耐、内的探求 | 評価、努力の継続 |
8 | 行動力の爆発、スピード | 拘束、分析、苦悩 | 力強い流れ、前進 | 労働と忍耐、積み上げ |
9 | 耐久、孤軍奮闘 | 不安、悪夢、限界直前 | 感情的充足、心の豊かさ | 豊かさの守り、持続 |
10 | 重荷、責任の過剰 | 破局、終焉、崩壊 | 幸福な家族、愛の共同体 | 財産の継承、繁栄と安定 |
まとめの読み解き
- ワンド(火)とソード(風)=男性性の道
- スタートでは力強く、情熱や知性で開拓する。
- しかし「5〜9」で緊張や孤独が強まり、
- 10では「行き過ぎの限界(重荷・破滅)」として表現される。
- カップ(水)とペンタクル(地)=女性性の道
- 始まりは受容・交流・安定。
- 「5」で喪失や調整を経験するが、
- 10では「幸福と豊かさの完成(共同体・繁栄)」として描かれる。
つまり、タロットの数札全体は 「男性性は挑戦と破局の道、女性性は受容と繁栄の道」 を対照的に映しているのです。このタロットで遊んだり占ったりしている内に社会は男性性に重点が置かれがちだが、豊かさや平和を望むならば女性性が重要だという事を自然に学ばされる教育的教材なのかもしれない。
◆数札(1〜10)とコートカードの関係
タロットの コートカード(ペイジ・ナイト・クイーン・キング) は、「数札(1〜10)の延長・発展」として読むことができるように見られるが、単純に「11〜14」とは違って、より人格化されたエネルギー表現になっているのが特徴です。
- 数札(1〜10)
→ 「エネルギーの流れや出来事のプロセス」を描く。
(抽象的:状況・出来事・状態) - コートカード
→ そのエネルギーを「人の姿・人格・役割」として具体化したもの。
(具象的:人物・態度・振る舞い)
◆コートカードの位置づけ
伝統的に「ペイジ=11、ナイト=12、クイーン=13、キング=14」とする考え方もありますが、必ずしも数の直線的延長ではなく 「数札が培ったエネルギーをどう人間が担うか」 を表すのがポイントです。
- ペイジ(Page)
→ 数札の学びを「試してみる」段階。子供や弟子、初心者。
(=1〜3の学びを人格化) - ナイト(Knight)
→ エネルギーを「行動に移す」段階。若者や挑戦者。
(=4〜6の実践的な流れを人格化) - クイーン(Queen)
→ エネルギーを「内面化し育む」段階。成熟した女性的態度。
(=7〜9の熟成・内面性を人格化) - キング(King)
→ エネルギーを「統御し、社会化する」段階。成熟した男性的態度。
(=10の完成を人格化)
◆数札と(コートカード)人物札
🔥 ワンド(意志・情熱)
ワンド数札 1〜10
- 新しい情熱の芽生え(エース)
- 計画・二択の調整
- 未来の展望、拡大
- 安定した基盤、祝宴
- 競争・闘争・試練
- 勝利と承認
- 孤軍奮闘、防衛
- スピードと前進
- 耐久、最後の踏ん張り
- 重荷を背負う、責任過多
ワンドコートカード
- ペイジ → 小さな情熱を試す見習い、まだ力不足だが新鮮な好奇心を持つ
- ナイト → 情熱を持って突っ走る冒険者、時に無謀さも伴う
- クイーン → 内側に情熱を抱き、人々を鼓舞し支える女性的存在
- キング → 意志と行動力を社会化し、指導者となる人物
💨 ソード(理性・思考)
ソード数札 1〜10
- 新しい思考・真理の剣(エース)
- 思考の対立・二択の葛藤
- 心の痛み・別離(剣3)
- 休息、瞑想、思考の小休止
- 不正な勝利、敗北、混乱
- 思考を整え旅立つ、移行
- 策略・盗み・裏切り
- 束縛・不安・閉塞
- 悪夢・心の苦悩
- 崩壊・終焉・破滅
ソードコートカード
- ペイジ → 知識を集め学び始める好奇心の若者、観察力が鋭い
- ナイト → 思考の力で突進する戦士、時に過激で破壊的
- クイーン → 理性と冷静さを持ち、真理を見抜く賢者的女性
- キング → 公正さと論理を持ち、社会を裁く知性の権威者
🌍 ペンタクル(物質・現実)
ペンタクル数札 1〜10
- 豊かさの種(エース)
- 均衡・資源の配分
- 共同作業・技術の成長
- 財産を守る、固執
- 貧困・喪失・試練
- 分配・援助、与える豊かさ
- 評価、収穫を待つ忍耐
- 技を磨く、職人の努力
- 物質的豊かさ、独立した成功
- 世代を超えた繁栄と継承
ペンタクルコートカード
- ペイジ → 学び始めた弟子、実務的スキルを試す段階
- ナイト → 地道で堅実な働き手、忍耐強く確実に進む青年
- クイーン → 豊かさを育み、家庭や共同体を守る母性的存在
- キング → 財を築き、社会に安定と繁栄をもたらす支配者
💧 カップ(感情・愛)
カップ数札 1〜10
- 愛の始まり(エース)
- 交流・パートナーシップ
- 友情・祝宴
- 家庭・安心
- 喪失・後悔
- 調和・過去からの贈り物
- 内省・夢想・選択肢
- 感情の流れを強める、前進
- 感情の充足、幸せな自己満足
- 家族的幸福、共同体の愛
カップペンタクルコートカード
- ペイジ → 愛を学び始める子供のような感受性
- ナイト → 愛を求めて旅立つロマンチスト
- クイーン → 愛を受け入れ、癒す母性的存在
- キング → 愛を統御し、他者に与える成熟した父性的存在
◆総まとめ
- 数札(1〜10) → そのスートのエネルギーがどう発展・試練・完成するかの「物語」
- コートカード → その物語を「人間の姿・人格・役割」として示すもの
つまり:
数札は「状況」=出来事の流れ
コートは「人物」=その状況を担う人の形
タロット大アルカナ22枚の意味と解説【カバラ・占星術対応】
タロットカードの大アルカナは、人間の魂の旅や宇宙の普遍原理を象徴しています。
ここでは22枚それぞれの意味を、「象徴」「カバラ・占星術」「日常での読み方」の観点から詳しく解説します。
0. 愚者(The Fool)
- 象徴:無垢、自由、旅立ち、無限の可能性
- カバラ・占星術:風/ゼロ=無限の始まり
- 解説:新しい冒険への出発。危うさと可能性をあわせ持つ。
- 日常での読み方:挑戦、無邪気さ。逆位置では無責任。
1. 魔術師(The Magician)
- 象徴:意志、創造、具現化
- カバラ・占星術:水星
- 解説:天と地を結び、可能性を現実に変える力。
- 日常での読み方:チャンス、才能の発揮。逆位置では詐術。
2. 女教皇(The High Priestess)
- 象徴:直感、潜在意識、神秘の知恵
- カバラ・占星術:月
- 解説:深い直感と隠された知識を司る。
- 日常での読み方:静観、洞察。逆位置では秘密や無自覚。
3. 女帝(The Empress)
- 象徴:母性、豊穣、美
- カバラ・占星術:金星
- 解説:自然と調和する母性の象徴。
- 日常での読み方:愛される、創造の喜び。逆位置では依存。
4. 皇帝(The Emperor)
- 象徴:秩序、権威、父性
- カバラ・占星術:牡羊座
- 解説:社会的な基盤を築く支配者。
- 日常での読み方:基盤作り。逆位置では独裁。
5. 法王(The Hierophant)
- 象徴:伝統、師の教え、制度
- カバラ・占星術:牡牛座
- 解説:伝統的知識や精神的教えを司る。
- 日常での読み方:学び、制度の利用。逆位置では形式主義。
6. 恋人(The Lovers)
- 象徴:愛、選択、調和
- カバラ・占星術:双子座
- 解説:愛の結びつきと人生の選択を示す。
- 日常での読み方:重要な決断。逆位置では迷い、不倫。
7. 戦車(The Chariot)
- 象徴:勝利、制御、意志の力
- カバラ・占星術:蟹座
- 解説:矛盾をまとめ上げ、勝利する意志。
- 日常での読み方:成功、前進。逆位置では暴走。
8. 力(Strength)
- 象徴:勇気、忍耐、内なる力
- カバラ・占星術:獅子座
- 解説:外の力ではなく、心の調和で制御する力。
- 日常での読み方:勇気ある行動。逆位置では自己不信。
9. 隠者(The Hermit)
- 象徴:探求、孤独、内省
- カバラ・占星術:乙女座
- 解説:真理を求める孤高の探求者。
- 日常での読み方:内省、探究。逆位置では孤立。
10. 運命の輪(Wheel of Fortune)
- 象徴:運命、転機、循環
- カバラ・占星術:木星
- 解説:すべては変わり続ける。
- 日常での読み方:好機、転換期。逆位置では不運。
11. 正義(Justice)
- 象徴:公平、秩序、因果律
- カバラ・占星術:天秤座
- 解説:真実とバランス。カルマの審判。
- 日常での読み方:正しい判断。逆位置では誤審。
12. 吊るされた男(The Hanged Man)
- 象徴:犠牲、逆転、視点の変容
- カバラ・占星術:海王星
- 解説:逆境を通じて得る新しい視点。
- 日常での読み方:忍耐。逆位置では無意味な犠牲。
13. 死神(Death)
- 象徴:終焉、変容、再生
- カバラ・占星術:蠍座
- 解説:古いものの死と新しい始まり。
- 日常での読み方:大きな転換。逆位置では停滞。
14. 節制(Temperance)
- 象徴:調和、均衡、融合
- カバラ・占星術:射手座
- 解説:異なるものを調和させる。
- 日常での読み方:バランスを保つ。逆位置では極端。
15. 悪魔(The Devil)
- 象徴:束縛、欲望、依存
- カバラ・占星術:山羊座
- 解説:物質欲や恐れに縛られる姿。
- 日常での読み方:依存、恐怖。逆位置では解放。
16. 塔(The Tower)
- 象徴:崩壊、解放、啓示
- カバラ・占星術:火星
- 解説:稲妻で崩れる塔。虚偽の破壊と新しい自由。
- 日常での読み方:予期せぬ変化。逆位置では被害を抑える。
17. 星(The Star)
- 象徴:希望、霊感、癒し
- カバラ・占星術:水瓶座
- 解説:女神が水を注ぐ姿。未来への信頼。
- 日常での読み方:希望、願い。逆位置では失望。
18. 月(The Moon)
- 象徴:幻惑、潜在意識、不安
- カバラ・占星術:魚座
- 解説:犬と狼、蟹。意識と無意識の境界。
- 日常での読み方:直感、幻想。逆位置では混乱。
19. 太陽(The Sun)
- 象徴:成功、喜び、生命力
- カバラ・占星術:太陽
- 解説:白馬と子供。生命の祝福。
- 日常での読み方:幸福、成功。逆位置では小さな不調。
20. 審判(Judgement)
- 象徴:復活、覚醒、再評価
- カバラ・占星術:冥王星
- 解説:ラッパで甦る人々。霊的覚醒。
- 日常での読み方:再出発。逆位置では機会を逃す。
21. 世界(The World)
- 象徴:完成、統合、宇宙との調和
- カバラ・占星術:土星
- 解説:四隅に固定宮(牡牛・獅子・鷲・人間)。宇宙曼荼羅の完成。
- 日常での読み方:達成。逆位置では未完。
◆ 大アルカナ22枚 × 小アルカナ × コートカード 一覧
大アルカナ | 普遍原理・テーマ | 対応する小アルカナ数札 | 対応するコートカード |
---|---|---|---|
0 愚者 | 無垢・自由・旅立ち | 各スートのエース(潜在的始まり) | ペイジ(純粋さ・初心) |
1 魔術師 | 意志・創造・集中 | ワンド1・ソード1 | ペイジ/ナイト(行動の始まり) |
2 女教皇 | 直感・潜在意識 | カップ2・ソード2 | クイーン(内面の知恵) |
3 女帝 | 豊かさ・母性 | カップ3・ペンタクル3 | クイーン(母性・受容) |
4 皇帝 | 秩序・構造 | ワンド4・ペンタクル4 | キング(統治・秩序) |
5 法王 | 伝統・教え | ソード5・ペンタクル5 | キング/クイーン(教師・導き) |
6 恋人 | 選択・愛・調和 | カップ6・ソード6 | ペイジ/ナイト(愛を求める) |
7 戦車 | 意志の勝利 | ワンド7・ソード7 | ナイト(突進・挑戦) |
8 力 | 勇気・内なる強さ | ワンド8・ソード8 | クイーン(内面の力) |
9 隠者 | 探求・内省 | カップ7・ソード9 | クイーン/キング(賢者像) |
10 運命の輪 | 循環・転機 | ペンタクル10・カップ10 | キング(完成・継承) |
11 正義 | バランス・真理 | ソード2・ソード10 | クイーン(冷静な判断) |
12 吊るされた男 | 献身・視点転換 | カップ8・ペンタクル7 | ペイジ(忍耐の学び) |
13 死神 | 終焉・再生 | ソード10・カップ5 | ナイト(破壊と変容) |
14 節制 | 調和・融合 | ペンタクル6・カップ9 | クイーン(調和・癒し) |
15 悪魔 | 束縛・欲望 | ペンタクル4・ソード8 | ナイト/キング(支配・執着) |
16 塔 | 崩壊・解放 | ワンド10・ソード9 | ナイト(過剰で崩壊) |
17 星 | 希望・霊感 | カップ7・カップ17的象徴 | ペイジ/クイーン(癒し・導き) |
18 月 | 幻惑・潜在 | カップ9・カップ8 | クイーン(夢・直感) |
19 太陽 | 喜び・成功 | ワンド6・ペンタクル9 | ペイジ/ナイト(自由な自己表現) |
20 審判 | 再生・覚醒 | ソード20象徴(復活) | ナイト/キング(審判者) |
21 世界 | 完成・統合 | 各スートの10(完成) | キング(成熟した統治者) |
◆ 解説
- 小アルカナ数札 → 具体的な出来事の場面(愛・試練・成功・崩壊など)
- コートカード → その出来事を生きる人物の姿(学び手/挑戦者/母性/父性)
- 大アルカナ → その奥にある普遍的原理(愛・秩序・再生・完成など)
◆ 1. セフィロトと小アルカナ数札
セフィロト10個は、小アルカナ数札1〜10と対応します。
(火=ワンド、風=ソード、水=カップ、地=ペンタクル、でそれぞれ展開)
セフィラ番号 | 名称(ヘブライ語) | 意味 | 対応する数札 |
---|---|---|---|
1. ケテル(Kether) | 王冠 | 神的意志の発端 | 各スートのエース |
2. コクマー(Chokmah) | 英知 | 父性・能動原理 | 各スートの2 |
3. ビナー(Binah) | 理解 | 母性・受容原理 | 各スートの3 |
4. ケセド(Chesed) | 慈悲 | 拡大・秩序 | 各スートの4 |
5. ゲブラー(Geburah) | 厳格 | 制限・試練 | 各スートの5 |
6. ティファレト(Tiphareth) | 美 | 調和・自己 | 各スートの6 |
7. ネツァク(Netzach) | 勝利 | 感情・欲望 | 各スートの7 |
8. ホド(Hod) | 栄光 | 理性・分析 | 各スートの8 |
9. イェソド(Yesod) | 基盤 | 潜在意識・月 | 各スートの9 |
10. マルクト(Malkuth) | 王国 | 現実・物質界 | 各スートの10 |
👉 つまり「小アルカナの数札=セフィロトの段階の物語」になります。
◆ 2. 大アルカナ22枚と生命の樹の小径
大アルカナ22枚は、**セフィロト同士を結ぶ「小径(パス)」**に対応します。
例:
- 愚者 → ケテルとコクマーを結ぶパス
- 魔術師 → ケテルとビナーを結ぶパス
- 女教皇 → ケテルとティファレトを結ぶパス
…など。
この22本の道が「魂の旅=大アルカナの物語」となるのです。
◆ 3. コートカードと四界(四つの世界)
カバラでは宇宙を「四つの世界」に分けます:
- アツィルト(Atziluth, 火) → ワンド(精神的意志)
- ブリアー(Briah, 水) → カップ(創造的感情)
- イェツィラー(Yetzirah, 風) → ソード(形成的思考)
- アッシャー(Assiah, 地) → ペンタクル(物質的現実)
コートカードは、この「四界における人格化」として理解されます。
- ペイジ → マルクトの器(学び手)
- ナイト → 中間の推進力
- クイーン → 受容し育む母性
- キング → ケテルに近い支配者
◆ まとめ:カバラ的統合
- 小アルカナ数札 → セフィロト10個の「段階」
- 大アルカナ22枚 → セフィロト間を結ぶ「パス」=旅路
- コートカード → 四界における「人格化」=役割
つまり、タロット全体は 生命の樹そのもの を象徴しているのです。
- 数札=宇宙の構造
- コート=人間の役割
- 大アルカナ=魂の旅路