週間占星術データ2024-9/1~9/8

目次

データグラフ

これから毎週その時々の運勢を月相の新月、下弦、満月、下弦を中心に読んでいこうと思います。今回ははじめなので、まず長期的な時代背景から見ていこうと思います。長期的な動きとしてはまず動きの遅い冥王星から見ていく必要があります。

冥王星

冥王星は2008年に山羊座に入ってから水瓶座に移行する時期(2023年3月24日から2024年11月20日)の行ったり来たりの最終の場面にあり、これは9月2日から11月20日の山羊座にもどる期間が始まります。これは、山羊座の期間の総仕上げという意味をもちます。この語2043年の3月魚座に入っていくまでの期間「風(air)」の時代の性質をもつことになります。冥王星をはじめ土星以遠の惑星は何年もかけてゆっくり移動するため、人々の心の奥の価値観の変化と読むことができます。今の星座の移行期間は二つの価値観が錯綜するために多くの人が何を頼りに生活すればよいのか不安と混乱を起こします。
「土(earth)」の時代とは、全てが一つに集中して塊となる(宇宙空間の中の地球の姿をみれば分かりますが、バラバラにならずにまとまった塊になっています)つまり多くのものが一つに集まってくるのです。お金も人も沢山あるところにさらに集まってきます。資産家のところにお金はどんどん集まり、貧乏人は益々貧乏になる。そういう構造ができて当たり前と言える時代で、人も同じように、都会に集中して、過疎な地域は益々過疎化が進みます。しかし、その集中が度を越してくれば、その価値観から別の価値観に方向にてんかんすることになります。国家予算を上回るような大金持ちが生まれているこの時代、その集めたお金を何とかもっと増やしたいと思う資本家はなりふり構わずが社会を混乱に巻き込んでいます。「風(air)」の時代の到来によりすべてが平らな流動的な時代に変化するのは、いくら働いても生活は苦しくなる一方だし、人の多い都会で高い家賃で暮らすことがばからしくなって、自然の中でお金に縁のない生活にあこがれを持つ人がどんどん増えてきます。社会は相当様変わりすることになります。会社で言えば一部の大企業の中にある終身雇用というもののためにやりたくもない仕事、噓をついてまで社会を欺くような仕事。そんなものに心身ともにすり減らすくらいなら、別の生き方がもっとあるはずだと考えてもおかしくないでしょう。しかし、周りを見渡してもまだそのような生き方が成立する要素は少なく、やりたくてもできずに悶々としている時代が今なのです。冥王星の意味する破壊と再生という動きが多くの人の心の奥で大きなうねりとなって変化します。これは多くの人の心の奥で、もうどうやっても昔のようにはならない元には戻らないのだという自覚を持たせ、本気になって次の時代の生き方に向かわせることになるという事でしょう。その行き詰まりの時が今なのです。

海王星

その次に遠い星、海王星は、魚座にあって、これも次の牡羊座の直前にあります。海王星は他とのつながりで垣根を溶かして混ざり合い人々の心の中に時代のムードを作り出します。魚座は12星座の最後の星座で理想世界の完成を目指します。しかし、その理想論もすべての人が善であるという前提がなければ、騙されやすいお人好し利用されて何も残らないみじめな終わりになりかねません。少なくとも12星座のすべての学びをきちんと理解して誤魔化されない賢さを身に着けていなければ魚座の価値観は、根拠のないまさに夢物語で終ってしまいます。NISAに誘導され、株価大暴落でせっかくの老後の資金がなくなった人は、誰にもその矛先を向けることができないでいます。
しかし牡羊座に移行すれば、そこから新たな誕生が始まります。誰でも生まれたときは裸で何も持っていなかったのです。夢がかなった時の喜びは一瞬ですが、それに向かって努力しているときが幸せな時なのではないでしょうか

天王星

もう一つ時代を表す天王星は、牡牛座のこれまた終わりの位置にあります。天王星は改革でありテクノロジーによる効率化を示すものです。高度に進んだ科学技術もそれをどういう意思の基に動かすかによって両刃の刃となります。
AIが人の仕事を奪っていくと恐れている人がたくさんいます。ロボットの発達で、工場に人が一人もいないという現場も現れています。

しかし、これは考え方を変えれば労働を人間がしなくても世界は回っていくという事です。問題なのは、その合理化による恩恵を一部の人たちが独占していることです。

色々な物的な改革が進み、
2025年はこれらの新しい時代のお試し期間という様相を呈します。色々な分野で試行錯誤、暗中模索の年になりますそして2026年からどんどん新しい方向に全体的に飛び立っていくのです。
2024年の最後のこの時期は、どこを向いても行き詰った、混乱の中で苦し紛れに強引な解決策を実行すれば、ますます混乱することになると思われます。
このように大きな時代の夜明けの前、最も暗い時代と言えると思いますが、そんな時だからこそ、希望を持って次の時代の備えをする時なのだと思われます。

土星と木星の示す社会

社会の大きな変化の指標として、土星と木星の会合がどのエレメントで起こるかという判断を見る大会合(グレートコンジャンクション)が2020年12月22日におきました。土星と木星の会合とは、どういう意味なのだろうか?木星は保護と拡大を意味して、社会にとってはこれは良い事だから保護してもっと拡大しようという意識で、思想や宗教 、法律の理念といった人間社会の精神的な理想に関連しています。それに対して、土星は制限、繰り返しを意味して、これ以上は増えると良くないから制限を掛けてそれ以上増やさないようにルールを決めようといった現実的なものの考え方をしめします。この二つの相反する意識が同じポイントで会合することで、これ以上でもこれ以下でもない折り合いを見つけ出します。それが4つのエレメントのうちどこで起こるかでその時代が何を中心にして合意が起こりコンセンサスが出来上がるかがわかってきます。その大会合が、2020年の12月に水瓶座の0.48度で起こったのですこの度数のサビアンシンボルは、水瓶座の1度、「古いレンガ造りの伝道所」理想を実現するために住み慣れた環境を離れて新しい世界で活動を始める意味なのです、この2020年12月の会合から社会機構はその新しい理想に向けて動き出します。しかしこの時点では多くの人々の心の奥にある過去の良かった時代に戻りたいという意識も残っているので新しくしようという思いと、過去の良き時代に戻そうという思いがぶつかり合ってしまいます。それが今社会に根底で起こっている混乱なのだとも言えると思います。一つの例として広島県安芸高田市の石丸市長と議会の対立は正にこの流れを象徴しているように思います。せっかく4年間で改革が進んできたのに、また元に戻ってしまっている事と星の動きは完全に一致しているように見えます。

このように社会天体の5つが今後の大転換を示しているのですが、そのカギになるのが冥王星に示される人々の心の奥の潜在意識の変化です。冥王星が水瓶座に入るその前のこの時期はまさに大峠を超えていく時だといえると思います。

双子座から蟹座への火星の移動

10天体の内、時代の指標となる冥王星、海王星、天王星、社会の指標となる土星と木星を見てきましたが、ここから私たち個人個人に関係する火星、金星、水星、月、太陽を見ていこうと思います。
木星の次にゆっくり動いているのが火星です。太陽から見れば地球の外側を回る火星は、土星、木星と同じ社会天体と捉える事もできますが、火星は逆行期間以外は一月半くらいでひとサインを動く天体です。一か月半で社会の表層部分が変化すると考えても良いとは思いますが、個人の行動変化を火星は示していると考えた方が良いと思います。

火星は、一点集中を意味しています、一点に複数の人が向かえば競争になって争いも生じます。一点集中するから破壊力も大きいので問題の壁を突破することもできます。モノが動くときに一番エネルギーを必要とするのも動き出すスタートの時です。エネルギーを生み出すのは太陽ですが、それを一つの方向に向かわせるのは火星です。火星と太陽が調和した時、生きがいを持ってその分野に集中できるので成果も上がりますが太陽が不調和だとハードワークで健康を害したりもします。エネルギーを使ってもそれが補給されなければ涸れはててしまいます。個人の運勢を見る時にサインよりも何ハウスに天体が有るかを見る方が実際的な鑑定ができます。サインはその性質ですが、ハウスはその人の生活のどの分野でそれが起こるかを示してくれます。9/4の早朝4:49に火星は双子座からかに座に移動するので、エネルギーの向かう分野が変わります。自分の出生のホロスコープのハウスの移動に絡み、生活の中のどの部分にエネルギーが注がれていくのかが解って来るのでそこに注目したいところです。

天秤座の金星


金星は、地球よりも太陽に近い内側の軌道なので、地球から見て太陽の動きの前に行ったり後ろに行ったりします。それで朝方見えたり、日の入り後に見えたりして、明けの明星と言ったり、宵の明星と言ったりします。その輝きの美しさからビーナス、美の女神となっていますが物質的、或いは五感で感じることのできる心地よさをもたらしてくれる。この金星はこの週天秤座にあるので誰にとっても、良いと思われる嫌みのない誰にでも好かれる心地よさと言えます。新月の時の金星は、サビアンは天秤座の6度、「男の理想が多くの結晶になる。」思い描いたことが現実になる。というシンボルです。良くなるのも悪くなるのも自分自身の舵取りだと自覚して悪イメージを抱かず、理想を目指したいです。

獅子座の水星

水星は、流れ、フローを表します。8/29に順行に転じたばかりの水星ですが、ここから一気に流れだします。しかし、9/7には天王星とスクエアで、突発的な障害も予想されます。
新月の時の獅子座に有ってサビアンは、24度「だらしないぼさぼさの男」何かに集中するあまり身だしなみなど気に留めていない様子。この期間何にするべきなのでしょうか?
水星逆行期間中起こった問題のフォローアップは出来ているでしょうか?、それをもう一度確認して対処しておけば突発的な障害も問題なく乗り越えられると思われます。
学校のテストでも結果が出てから間違いをフォロアップするかしないかで大きな実力差に繋がります。

乙女座の太陽と月

次の最も動きの速い月は、太陽の光を反射して輝いています。それゆえ太陽と地球との角度によって満ち欠けが生じるわけですが。
新月の9/3は地球から見て同じ方角にあるために月は太陽の光の当たっていない面を地球に向けているわけです。地球の私は月の背中を見ているのかもしれない。道理で何も話しかけてくれない。(笑)
輝く太陽の光に圧倒されて月の存在は忘れ去られる。それが新月。今回は、乙女座でサビアンは12度「ベールをはずされた花嫁」。子供がおもちゃの中がどうなっているのか知りたくてバラバラにしてしまったり、見てはいけないよと言われていたものを見たくなったり。未知への興味がわいてくる時で、次の新月までこのシンボルは多くの人の中で共通意識として保持されます。

太陽は、自ら光とエネルギーを発する存在。個人の生活で自分が熱を込めてやりたいと思うもの、つまり生きがいと言えるものです。新月は主体である太陽とそれを補佐する月の意見が一致する時。普段は色々言ってくる月が何も言わない。主体である太陽の思いが100%尊重されるのか、或いは表には出ない月の潜在意識が同じことを願っているのか。新月に願ったことが叶うというのは、否定することなくストレートに自らの思いを表明できるからなのかもしれません。本音と建前が一致した時最も力が発揮できる時です。

まとめ

まとめとして、この新月は、今の混乱の時代の後にやって来る、真に自分を活かせる時代に自分はどう生きたいのか、それを現状の条件を取り払って、考えてみる時なのではと考えます。
生きる為、愛する家族の為、生活費、教育費、色々考えると、どうやって収入を得るか、無理してでも働かねばと考えても答えはそこには無いのかもしれません。明治維新で大きく日本の環境が変わったようにちょんまげ姿がそんなの古いと全否定されたような想像を超えた時代変化が今も起こっています。何もかもが変わりつつあるのです。
地球全体としては全ての人が食べて楽しんで生きがいを持って生きる生活ができるエネルギはあるのです。しかし、何百兆円資産があってももっと欲しいという「土」の時代の権力が偏った方向に向かっていたために多くの人は不幸の中に不安を抱えています。でももうそんな時代は終わると星は告げているように感じます。そしてそれを実現していくのは私たち一人一人なのです。

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この記事を書いた人

40代半ばより占星術を研究しています。途中仕事や子育てと学童の父母活動で進まない時期もありました。HPも一度は閉鎖してやり直している途中です。2022年より占いを専業として活動を再開しています。これからも色々な発表の場で活動したいと思います。

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