昨日は、駅のホームで、乗車パスを落とす姿を二度も見た。その後そのすぐ後ろに歩いていた人が、拾って小走りに落とし主に追いついて渡されていた。
実はその前の週に私自身もパスを落として気が付かなかったのを男性が拾ってくれた。
よく日本人の優しさを称賛する動画がネットで見られるが。
その拾って手渡す人の、なんとスムーズで自然な事か！
こういうことが普通にできてしまうって、なんと素晴らしい日本。
人はその育った環境で大きく変わっていく。戦争や暴動が日常茶飯事で、荒れた環境で育ち生活していれば身を守る為にも同じようにする人も出てくる。
日本とて、戦争直後の苦しい時代には、街はもっと汚かったし、繁華街ではスリ、また暴力といった場面も見られた。それがどんどんきれいな街になっていき人々の気持ちもゆったりとしたものになっていった。
今の様な優しさにあふれている日本人であることを誇りに思う。「誇り」という言葉を自分は今まで実感として使ったことがなかったが、今は素直に言える。
世界は、政治や経済という「力」で強引に一つにしようとしている。地域によってはまるで不必要なルールを押し付けて、小さい時から自然に育った心の持ちようや信仰にしても押し付けてくる。
日本人の持つ相手を尊重してお互いに気持ちよく生活しようという心を、日本に訪れ、その優しさに触れた人たちが自国に帰っても同じように生きようと思えば。少しづつでも世界は変わっていくと思うし願っている。
世界の国々の神話に東の国から世界を変える人が出てくるというのがある。世界が変わるきっかけになるのは私たち一人一人なのかもしれない、だからと言って日本が特別な民族だと選民思想の様な事は言いたくない。
日本に来て感動できるという事は、その人にも同じ感性があるという事だと思う。肌の色が違い、生活習慣が違っても、心の奥では繋がっている。
さて、いつも後ろに誰かがいるとは限らない、イヤホンは外して小さな音にも気を付けて歩くことにしよう。
