惑星回帰と月の欠損
西洋占星術には惑星回帰という、生まれた時にあった各惑星の位置に再びその時の惑星が戻って来る事に注目する占い方があります。
惑星と言っても太陽や月、あるいわ準惑星の冥王星や小惑星を含めたりもしますので天体と言った方が良いと思いますが、その一つ一つは太陽から遠い惑星ほど その軌道を一周するのに時間がかかります。
その為回帰の時期は、違います。一番よく知られるのは太陽の回帰する誕生日です。
これは生まれてから一年で戻ってきます。一周すればその人は一歳で10周すれば10歳というのはよくご存じの通りです。
土星の回帰も占師の中では有名で、29歳前後にやって来る社会的な責任を自覚する時期だったりします。
社会経験をしばらくして、会社で責任ある立場についたり、付き合っていた二人が結婚に踏み切ったり人それぞれですが、その根底になるのは社会的な責任を自覚する時と言えそうです。
さて、一番早いのはと言いますと、月が生まれて一か月もしないでやってきます。
一か月ではまだ自分一人では何もできない時期ですよね。
お腹すいては泣き、眠くては泣き、おしめが濡れて居心地が悪くては泣く。
人間が一生のうちで一番無力な時です。この記憶が、私たちの潜在意識の中に記憶されています。
自分では何もできない「欠損」と思ってしまっても無理はないとは思います。
でもよく考えてください。何もできない自分なのに今もちゃんと生きていますよね。
何もできなくても全て面倒見てくれたママやママに代わる人がいたからです。
だから月は母親の象徴で女神様そのものです。
そんな女神さまが守ってくれたから、赤ちゃんはスヤスヤそ寝ている事が出来ました。
月の星座はその人が一番リラックスした時に顔をのぞかせる性質です。
なにも頑張らなくても素のままで許されるプライベートな場面です。
だから、人は傷ついた時や疲れ果てた時に月の象徴するところに戻ってきます。
そんな理由で、私には月は「欠損」どころか、無条件で与えられる「恵み」の場所のように感じます。
あなたは月の星座やハウスの事で余計な心配しなくても良いからねと、言われているように感じます。
さて、ここに書いている私「愛プレマ」の月は、双子座にあります。
月の欠損理論では私の伝えたい事は何も伝わらないことになりますし、こんな風に文章を書く事は努力をするだけ無駄という事になります。
勿論上手な文章ではないけれど伝えたい事は伝わっていると思いますが、これを読んだ皆さんはどう感じられるるでしょうか。
ご自分の月の星座の示す事柄、なんだか知らないけど何とかなっていると感じるならそれは月の女神が見守って手を差し伸べているからではないでしょうか。
勿論人生には色々辛いこともありますが、それは自分を成長するためのきっかけとして頑張る事は必要だと思いますが。
いつもそばで月の女神が見守っていてくれると信じています。